糖尿病の治療

糖尿病治療の目的は、高血糖が引き起こすいろいろな合併症を予防する、または悪化を阻止することです。そのためには「インスリンの作用不足」を改善し、血糖値をできるだけ正常にしなければなりません。治療は基本的に食事療法、運動療法、薬物療法の3つを組み合わせて行われます。これらはどれも重要ですが、なかでも食事療法は治療の土台となります。

  • 食事療法

食事療法のポイントは、食事の量・質・食事時間の3つです。

・量…食事の摂取量が多すぎると、インスリンを分泌するすい臓に負担をかけて血糖コントロールが悪化してしまいます。そのため、自分に適した1日の摂取エネルギー(kcal)を知り、それ以上は食べないようにすることが大切です。

・質…指示されたエネルギー量で体に必要な栄養素を過不足なく摂取するためには、栄養バランスにも気を配る必要があります。

・食事時間…不規則な食事は血糖値の変動を大きくし、インスリンを分泌するすい臓に負担をかけます。食事は、1日3食を、できるだけ同じ時間に規則正しく食べるようにしましょう。

  • 運動療法

運動療法は薬と同じと考えて下さい。運動する時間と運動する量は、毎日一定になるようにして下さい。長続きする方法で、少しずつ根気よく続けます。1日に1~3回食後30分~1時間に開始し、15~30分の歩行が有効です。体操も組み込んで下さい。足の悪い方は、イスに腰掛けて、手足の体操をするだけでも効果があります。食事前(空腹時)の運動はさけて下さい。合併症のある人は、合併症に合わせて運動量を減らします。(医師に相談して下さい。)階段での運動は関節を痛めますので避けて下さい。

  • 薬物療法

病院からの薬によって、血糖値を下げる必要がある方もおられます。薬は副作用があるので、あまり利用したくない、そんな方もおられるかもしれませんが、かなりの高血糖の場合、薬によって早い目に血糖値を下げるのが有効な場合もあります。病院からの薬には、それこそたくさんの種類(製品)がありますが、基本的には次の3つのものに分けることができます。

1.α-グルコシダーゼ阻害薬

まずは、このα-グルコシダーゼ阻害薬と呼ばれるものですが、この種類の代表的な製品名は、グルコバイやベイスンと言った製品があります。

2.スルフォニル尿素薬

スルフォニル尿素薬ですが、この種類の代表的な製品名は、ダイアグリコやオイグルコン、アマリールといった物です。

3.インスリン抵抗性改善薬

この場合は、インスリンは出ているにも関わらず、インスリンの効きが悪い、インスリン抵抗性と呼ばれますが、その場合に使用される事がほとんどです。製品名としては、現在、アクトスという名前の物があります。