糖尿病の食事療法のポイント

  • 糖尿病とは

糖尿病とは、すい臓で作られるインスリンというホルモンの作用不足により、慢性的に高血糖になった状態のことです。インスリンの分泌量の不足や、その働きが悪くなると、栄養分が細胞の中に取り込まれなくなり、血液中にブドウ糖などの量が増えてきます。そして長期間高血糖状態が続くと、腎症や網膜症、神経障害などの合併症が起きる場合があります。

 

  • 糖尿病の診断

糖尿病は、血糖値を血液検査で確認することで診断されます。一回の検査でははっきりと診断できないので、別の日にもう一度検査をして確定診断します。

最初の検査で以下のいずれかにあてはまる場合、「糖尿病型」と判定されます。

随時血糖値 200mg/dL 以上,空腹時血糖値が 126mg/dL 以上,75g ブドウ糖負荷試験で2時間値が 200mg/dL以上。

 

  • 糖尿病の食事療法

・適正なエネルギー量の食事をとりましょう

適正な体重を保ちながら、日常の生活に必要な量の食事をします。エネルギー摂取量は、性別、年齢、肥満度、日常生活やスポーツによる身体活動量、血糖値、合併症の有無などを配慮し、医師が決定します。一人ひとり適正エネルギー量は異なりますので、医師から指示されたあなたの量を守りましょう。(通常成人男性では1400~1800キロカロリー(kcal)、女性では1200~1600キロカロリー(kcal)程度となります)エネルギー摂取量算出の目安(成人期)=標準体重(*1)×身体活動量(*2)

*1 標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22

*2 身体活動量の目安(体重1kgあたり)

・食事時刻を守る

自分の食べるものの量を知ることが大切です。食事の内容、計った量をノートなどにつける事で、一日にどのような食事を摂ったかを把握することができます。食品交換表を使って計算してみましょう

・アルコール・甘い物は控えめに

糖分を多く含む甘いお菓子などは、血糖の急激な上昇につながり、血糖コントロールを乱しやすくなるので、控えたほうがよいでしょう。甘いものやアルコールは中性脂肪を増やし、高脂血症・動脈硬化の原因にもなり合併症の進行につながります。アルコール類は高エネルギーである上に、つい量が多くなったり、食欲が増進してつまみ類をとりすぎたりしますので好ましくありません。飲酒は医師の指示を受けるようにしましょう。

・一日3回規則正しく食べましょう

血糖値を安定させるためには、食事の時間と量をできるだけ毎日一定にすることが大切です。一日2食にすると、一回当たりの食事量が増え、食後の急激な血糖の上昇につながったり、空腹の時間が長くなることによって栄養素の吸収が増し、体脂肪がつきやすくなったりします。典型的な悪い食べ方として、「朝抜き、昼そば、夜大食い」があげられます。気をつけましょう。

・食物繊維をとる

食物繊維は糖の吸収を遅らせ、血糖の上昇を緩やかにします。また、コレステロールを減らし、脂肪の吸収を抑える効果もあります。野菜、海草、豆類、いも類、こんにゃくをメニューに取り入れるようにしましょう。

・菓子類やし好飲料は控えましょう。

菓子類は炭水化物や脂質が多く、エネルギーの高い食品です。し好飲料にはブドウ糖や果糖が多く含まれるので、飲むと血糖や血液中の中性脂肪が高くなりやすいので、できるだけとらないようにしましょう。野菜ジュースやスポーツドリンクにも糖分が含まれているものがありますので、表示を確認しましょう。飲料は無糖のお茶類を選び、コーヒー、紅茶はさとうを入れないで飲むようにしましょう。